クラシック界での立ち位置【カルテ】

常々言ってるけど、僕はクラシックコンサートは社交の場として機能する方向を目指すより、カルチャースクール的な知的好奇心を満たす方向に行った方が日本人にフィットするんじゃないかと思っています。「カルテ」はレクチャーコンサートとは違うけど、本格的なオペラを楽しむための導入になり得ると思っていて、その意味でいうとレクチャーの要素も入っているのかなと感じています。

僕は、クラシックの世界の大きなピラミッドの中で自分がどの辺の立ち位置にいるのかいつも意識していて、「カルテ」そのものを面白いって言ってもらえるのも嬉しいけど、これをきっかけにもっとすごい歌手やもっとすごい演出の舞台に興味を持ってもらえる方が嬉しかったりするし、自分はそういう立ち位置にいるんだと思っています。僕らの先にはピラミッドの頂上に続く階段がずーっと続いているんだということが意識できていれば、世界の超一流ではない僕たちが活動を続ける意味や役割もはっきりしてくるのかな。なんて思いながらやってます。あくまで考え方のひとつとしてね。それが全てじゃないですが。

そんな小難しいことを真夜中にウダウダと考えている奴が、オネエ系の怪しい占い師に扮する「カルテ2」、きっと面白いですよ。。。