後付けで理屈を考えるが割と好きみたいです。僕は「芸術は制約から生まれる」という言葉を信じている人で、何でもできるから好きにしていいよって言われると何もできなくなるタイプです。
前回の「カルテ」では選曲の段階で、森田さんと山崎さんがそれぞれ「連隊の娘」のマリーをアリアを持ってきたため、2人が同一人物を演じるという無理難題が降りかかってきました。幸い、マリーは軍隊に育てられたあと、お城で生活をするという人だったので、軍隊モードのマリーとお城モードのマリーに分けて「あなたがあの時のマリーさん？！とても同一人物には思えない！」とうそぶくことでこのピンチをしのぎました。
実は今回の「カルテ2」でも「ラ・ボエーム」のミミから無理難題をふっかけられています。曲を変えてくださいよと言うのは簡単だけど、やりたい曲をやるための「カルテ」なので、出てきたもので何とかするしかないのです。でもかなりいい感じに処理できてると思うのですが、さてどうなりますか。2日間3公演あるので「行きます！」って言ってくれると泣いて喜びます。
