【クラウドファンディング21日目】レコーディングの心得を学ぶ本

僕の自称の肩書きは「音楽を愛する人たちのサポーター」ですが、自称の隠れキャッチコピーは「永遠のルーキー」です。世間的には中堅とかベテランと呼ばれる年齢になっても、仕事が安定するどころか、これまでの経験がマニュアルとして役に立たないような、初めてのことに直面する場面が全然なくなりません。思えは初めてCDショップに就職したときも、初めて音大で演奏派遣の仕事をしたときも、音楽ホールの運営をはじめたときも、それまでも音楽業界に身を置いていたとはいえ、求められるスキルは全く別物で、全て「未経験者」としてスタートしました。そしてなぜか、前任者や先輩に仕事の仕方を教えてもらうという経験がほとんどなく、独学に近い状態で模索しているのです。

レコーディングも同様で、これまでに何度か経験しているものの、例えばメジャーと呼ばれる人たちのやり方を見てきたわけでもなく、見聞きしてきた経験や情報の断片をかき集めて、何となくやっている状態なのです。レコーディングに関する僕の先生は、カメラータ・トウキョウの名プロデューサー、井阪絃さんの書籍「一枚のディスクに~レコード・プロデューサーの仕事」と、レコーディングに音楽芸術の未来を見出した、鬼才グレン・グールドの「グレン・グールド著作集2~パフォーマンスとメディア」の2冊です。これを読んだところで、なんちゃってプロデューサーの域を出ることは絶対にあり得ないんだけど、せめて同じ志を持って取り組んでいたいと思っています。