【クラウドファンディング19日目】本来意図していた音楽

ミタホールができて以来、約6年間に開催されてきたコンサートの9割以上は、リハーサルも本番も聴いてきたと思います(ミタホールには事務所がないので、リハーサルの間もホール内の受付で作業をしているのです)。その経験を踏まえて僕が言いたいことは「本番よりもリハーサルの方がいい演奏をしている人の何と多いことか!」もちろんリラックスした普段着の演奏と、本番特有の集中力から生まれる高密度の演奏とでは、そもそもの質が違う部分もあります。でもそれを差し引いても「リハーサルの方が伸び伸び演奏しててよかったのになぁ」と思わないでいられない人たちがたくさんいます。お客様に「今聴いている人たちの本当の姿は、もっと素敵なんですよ!」と言ってあげたい気分になります(笑)

僕は最近では、自分が本番をするときはリハーサルと本番の両方を録音しておいて、あとから編集をして残しておくということをしています(僕はそれを「思い出の美化」と呼んでいます)。本番でミスした箇所をいくつか差し替えるだけでも、本来意図していた音楽に少し戻すことができます。僕のように本番で完璧に演奏できたためしがない人にとって、本当の姿を聴いてもらえる手段がレコーディングだと考えています。