2010-06-14 初めてお願いする音楽家への演奏依頼って、ラブレターに似ている。

初めてお願いする音楽家への演奏依頼って、ラブレターに似ている。先日もお気に入りの音楽家からYesの返事をもらって舞い上がった。(でも本当に結ばれる相手は僕じゃなくて、聴いてくださるお客様です)

今、僕が担当しているのは、コンサートホールやライブハウスでの仕事よりも、各地のイベントやパーティー、学校や施設の音楽会などに音楽家を提供することの方が多い。
演奏の依頼があると、その場の雰囲気に合わせて誰を派遣すればいいか、あれこれを思い悩む。
子どもと接するのが好きな音楽家、福祉活動に興味を持っている音楽家、トークが上手い音楽家などなど、実際の演奏以外にも色々なポイントがある。
頭の中でひとり一人を思い浮かべながらシミュレーションしていく作業は、僕だけの楽しい時間だ。

僕が働いている事務所は、音楽家と専属契約を結んでいるわけではないので、ある一定の条件のもと、新しい音楽家に演奏の依頼をすることがある。
演奏会や動画サイトで見つけた音楽家にメールを書くのだけれど、僕自身がその演奏に感銘を受けた面識のない音楽家にメールをするのは、半分ファンレターのようなものだ。
返事が返ってくるまでは、他の仕事が手に付かなくなるぐらいドキドキソワソワしてしまう。

お気に入りの音楽をお客様に届けるということは、以前働いていたCDショップでも同じだ。
でも、お気に入りの音楽家に対して僕の思いを届けることは、CDショップにはなかった素晴らしい体験だ。
お気に入りの音楽家とお客様の相性がピッタリ合い、音楽を通じてその両者が結ばれたとき、僕の幸せは最高潮に達する。