最後の投稿は、演奏を残したいという衝動について。ミタホールでライブをしてくれたことが縁で応援している、シンガーソングライターの吉川MANAさんに「まなさんの歌をスタジオでレコーディングさせてほしい」とお願いしたのは、彼女がしばらくライブ活動を休止すると発表した直後でした。突然の申し出に彼女はびっくりしていました。当時彼女が出していた音源は、駆け出しの頃にプロデューサーに言われるがままに録ったものと、自宅でレコーダーで録ったデモテープのような音質のものだけでした。
僕は、まなさんの魅力を正しく伝えるためにはスタジオでちゃんと録るべきだ、待ってくれるファンに前向きな休止なんだと安心してもらうために、本気の音源で決意表明しておくべきだ、今このタイミングでしか歌えない感情が込められた新曲を、今だからこそ記録しておくべきだ、などと時間をかけて熱弁し、レコーディングの約束を取り付けました。
もし、僕が何のアクションも起こさないままでまなさんが休止していたら、きっと後で後悔したんだと思います。ポップスボーカルのディレクションなんてやったことがなかったのに、何が僕をそこまで突き動かしていたのか、きちんと説明するのは難しいです。今回の自分のレコーディングも、なぜ皆様にご支援を呼びかけてまで作りたいのか、あらためてきちんと説明せよと言われると難しいです。でもやっぱり、今このタイミングでアクションを起こさなかったら、ホルンが演奏できなくなった歳になって、後悔するんだろうなという気がしています。
クラウドファンディングは今日で終了です。たくさんの皆様のご支援及びウオッチありがとうございました!発売の準備が整ったときにはまたご案内させていただきたいと思います。