レコーディング1日目終了

レコーディング終わりました。楽しかった!そして時間はいくらあっても足りない!今日絶対に録音したい本命1曲を含めて4曲用意していったけど、結局3曲「半」収録できました。「半」というのは、ピアノパートだけ録音してホルンが録れなかった曲が1曲あったからです。

今回のレコーディングは全てクラシックの作品ですが、ホールでグランドピアノを弾くのではなく、レコーディングスタジオの電子ピアノで録っています。そしてピアノだけ先に録音しておいて、それに後からホルンを乗せる方式を取りました。僕のようなたまにしか吹かない、だから演奏の精度が低い、だからスタミナがないプレーヤーは、少しずつ少しずつ、何度も何度も録り直しながら進んでいかないといいものができないことはわかっているから、そのエンドレスリテイク地獄にピアニストを巻き込むわけにはいかないのです。

このやり方だと、ピアノとホルンはそれぞれ独立して録音できるので、例えばホルンの音だけを少し修正するということも可能です。今はピッチやリズムのズレも簡単に直すことができるので、編集に時間をかけて気になるところはどんどん直していきました。

クラシックの演奏家がクラシック作品をレコーディングするとき、電子ピアノを使うという選択肢はまず考えられないし、ソロを別録りしてピッチ修正をがっつり入れたりする人も、まずいないと思います。これは明らかな邪道です。でも愛好家が自分の記念として演奏を残したいと思うなら、そしてそれが単なる成長の記録ではなく自分が考える音楽により近づけた「作品」として残したいと思うなら、スタジオでの録音は充分に検討するに値すると思います。僕が作った作品を聴いてもらうことで、それを実感してもらえたらいいなと考えています。レコーディングはあと数回続きますが、3月中に仮ミックスの曲を1曲公開する予定です。