仕事柄、学生や若い演奏家の人たちの話を聞くことがよくある。悩みは様々で、もちろん音楽家としてやっていきたいという人が多いけど、一般企業や音楽関連への就職を考えている人たちもいる。僕はその人の音楽的才能に関わらず、職業音楽家にならないという選択を否定することはしないようにしたいと思っている。どの道で悩んでいても、いま目の前に見えている道に向かって背中を押してあげたいと思っている。僕がもし、のだめカンタービレの世界の登場人物なら、きっとのだめが幼稚園の先生になることを応援していたと思う。それが本当に正しいサポートなのか、自分の中で答えは出ていないのだけれど。