アンドミュージック

震災の度にくり返される音楽家のつぶやき。

「こんなときに音楽は何と無力なのか」
「私たちには音楽しかない。何もできないのが歯がゆい」

僕はその度に「それは違う」と言い続けます。音楽家は音楽家である前にひとりの人として、災害に対して他の人たちと同じくらいのことができているはずです。逆に、他の人たちと同じくらい何もできていないかもしれません。音楽家はその上で、音楽「も」あるんです。決して音楽しかないんじゃないです。

災害の直後は音楽は最優先ではないかもしれません。でも優先順位が後というだけで、重要度は最上位だと信じています。僕たちには音楽「も」あるんです。その時が来るまで音楽家としての誇りを持って、人としてできることをやっていきましょう。