2日目も無事に終了しました【カルテ】

カルテ2日目終わりました。今日はカメラマンがいなかったので写真はありません。昨日より慣れたところもあったし、素に戻ってしまう瞬間もあったし、今日も色々ありましたね。でも場数を踏むって大事。最終日の8/11は14時からです。

カルテには3ヶ所ほど、占い師単独のレチタティーヴォのパートがあるんですが(歌わずに語るだけですが)その僕の話をうなずきながら聞いてくださってた方がいて、それがむっちゃ印象的でした。

そこに自分が存在する意味【カルテ】

昔も今も、そこに自分が存在する意味があるか、ということを考えてしまいます。だから、大人数の集まりに入ると寡黙になり、少人数になると雄弁になります。人数が少なくなるほど、自分がそこにいる意味が増すからです。

今は大学とホールが忙しいので、自分の事務所としての演奏派遣はあんまりやっていませんが、これから演奏派遣業務を拡大していこう、という気にはあまりなれません。だってもうやっている人はたくさんいるし、これから自分たちで演奏派遣の仕事をしたいとおもっている演奏家もたくさんいる。そこにわざわざ僕が参入したところで、もともとあるパイを奪い合うだけで、僕が存在しなければならないという強い意味が見いだせないのです。今のところは、ね。

僕はこれから、数年かけて「クラシックを好きになってくれる聴衆を育成する」という活動にシフトしていくと思います。「カルテ」は僕にとってのその第一歩でした。今日の自分の出来栄えはともかく、形にして人前に出せたということに、まずはホッとしています。この舞台でオペラの片鱗に触れ、オペラやクラシックに興味を持ってくれる人が現れる可能性があるのなら、僕は自分がそこに存在する意味を感じることができます。

言いたいことがたくさんある企画に関わっていることは、本当に幸せですね。ビデオを見ながらの反省会を終えたので今日は寝ます。カルテ2日目の8/10は19時から、最終日の8/11は14時からです。これから先、なぎらの芝居の進化を見届けたいと思われるなら、最初の大根っぷりを見ておいた方がいいですよ。

カルテ初日おわりました【カルテ】

カルテの初日が終わりました。役者と呼べるかどうかは置いておいて、役者デビューしました。いやー、、、素人が軽々しく手を出すものじゃないですね。明日に向けて精進いたします。アンケートを見る限り、おおむね楽しんでいただけたようでホッとしました。「実際のオペラを観てみたくなりました」という、僕らにとって一番嬉しい感想を何人かからいただいたのが、とっても嬉しかったです。

奥本凱哉&鶴岡空輝くんの男子チームは今日で終わりです。明日から山崎麻子&藤原麻里菜さん組が合流します。森田万柚子&山本裕美子さんチームと僕はあと2日がんばります!

(森田さんも奥本くんも、最後の曲は現代人の設定だったので、普通のコンサートみたいな集合写真ですね。森田さんは他にもいいキャラがいますので、明日明後日に来られる方は楽しみにしてください)

2人がやりたかったことがいよいよ形になります【カルテ】

いよいよ9日に始まるカルテですが、この舞台はソプラノの森田万柚子さんとの共同プロダクションです。占いの館というシチュエーションは、もともと森田さんが温めていたアイデアなのです。というわけで、主宰の僕と森田さん(とピアノの山本裕美子さん)は3日間とも出演します。

森田さんとは毎日のようにLINEで色んなやり取りをしていて、公演名を決めるところから、全て2人でアイデアを出し合って考えてきました。公演名がカルテになるまでにいくつも候補があったし(マダムナギラのなんとかっていうのもありました…笑)、オペラではなくて歌曲の場合は登場人物を創作しないといけないので、どういう人が何を占ってほしいのか考えたり、それを元に作ったストーリーが1つできるごとにLINEに送って、2人で盛り上がりながら進めてきました。

今日はプログラムに載せる文章を考えていました。冒頭のあいさつ文は森田さんが書いてくれたんですが、彼女は「歌い手がどういう状況、心情で歌っているのか伝わりやすいコンサートをしたい」と思っていたということを、そのあいさつ文を読んで初めて知り、僕がやっていたことは間違ってなかったんだと安心しました。普通のオペラアリアのコンサートではあり得ないぐらい、曲の長さと同じぐらいの時間を使ってすごく丁寧に状況を説明しているので、各キャラクターにしっかり感情移入してもらえるんじゃないかと思います(イドメネオのイリアさんはむちゃくちゃ重いです…笑)

そんなカルテはいよいよ9日からです!今日だけで何人もの方からご予約をいただき、ひとつ通知がくるたびに本当に嬉しくなります。当日ふらっと来ていただいても構いません。僕はいまだにちゃんと台詞が覚えられなくて、いかにして台本を見ながら演じるかという方向にシフトしつつあります。。。

余談:2ヶ月ぐらい前にamazonで注文していた水晶玉(っぽい何か)は、中国から配送される予定だったらしいんですが、横浜に到着しましたという連絡以降、全く何の動きもなく、何度か問い合わせた末、商品未着で返金ということになりました。ヤレヤレ。

連続公演にしている理由【カルテ】

カルテの準備は着々と進んでいます。今日は占い師の小道具、羽つきペンがやってきました。結婚式の受付とかで使う用だそうです。使い切りタイプのボールペンです。

さて、カルテに関して、声を大にしてお伝えしておかないといけないことがあるんですが、今回、3日間公演にしたのは集客が見込めるからではありません!今のところ3日間ともアットホームな感じです!(笑) 直前でもぜひお声かけいただければと思います。

カルテを連日公演にしたのは、いくつかの理由があります。ひとつは、自主公演レベルの小さなコンサートの場合、僕の周りでは土日にコンサートが重なりすぎてて、「行きたいのに行けない!」という声を聞くことがあまりにも多いこと。その問題を解消するための実験としての意味合いです。

ふたつめは、時間をかけて作ってきたものを、1回だけ披露して終わるのはもったいない!ということ。これは演劇の世界がヒントになっていて、劇団は小さいところでも3日公演とか普通にやってるのに、なぜそれよりもお金がかからなさそうなクラシックでそれができない?という疑問から出発しています。

3つめは、今のところは夢物語だから真面目にぶちまけるのは恥ずかしいんですが、いつか常設の小屋を持って、毎日公演するようになったときのイメージをしておきたかったからです。集客、運営、パフォーマンスが連続公演だとどう変化するのか。

恥ずかしいついでに言ってしまいますが、カルテは1キャスト1ストーリーで完結のオムニバス形式なので、定期的に開催できるようになったら、1曲だけ大物歌手にゲストで出てもらう、なんてことも可能になったりするかな…という妄想をしています。いつかのその時を見越して、今回も歌手にはほとんど台詞がありません。事前の稽古なしでぱっと出てもらえるような形にしています。ああ取らぬ狸のナントヤラ。

というわけで、クラシックを好きになってもらう最初の一歩を作る、その旗揚げ公演を一緒に目撃してくれる人を熱く求めております!!