音楽家の古い記事の扱いについて

僕のサイトに載せている古いレポートとかインタビューが、その人の名前で検索すると上位にくるというケースがあるみたいで、時々削除依頼を受けます。

僕は音大生とか卒業して数年という若い人と関わることが多いんですが、精神的にどんどん成長していく時期の人たちなので、昔の考え方とは変わっているというのはあると思います。また社会的な立場もどんどん変化していくので、今は演奏活動をメインにしていない人もおられます。継続的にイベントレポートを残されてる方とかはどうされてるんでしょう?個人的には、1年ぐらいで記事を取り下げるのが本人のためなんだろうなぁと感じています。

クラシック音楽のファンを増やすために、インタビューやライブレポートなどを通して「演奏者の人柄そのものを好きになってもらう」という入り口を作るという方法は、有効だと今でも思っています。「名無しの集団」から抜け出すことがミュージシャンとしてのステップアップに繋がるとも思っているので。ただ、インターネット上でそれを推進する人が僕の他にあまりいないので、結果として過去の記事が最新のまま残り続けて妙なことになってしまうんだろなぁ、とも感じています。あとはクラシック業界としての体質の問題もありますが、それは長くなるのでまた今度。

とりあえず、昔の記事を置いていたサイトは全て削除しました。そしてその作業の過程で誤ってこのブログまで削除してしまいました。データを残してなかったんですが、キャッシュを辿って何とか元のレイアウトに戻せました。まだここから出直します。しばらくはブログでもサイトでも、音楽家のパーソナルな情報を扱う記事は作らない予定です。僕自身の活動が、今は「人を好きになってもらう」から「クラシックを好きになってくれる人を育てる」という方向にシフトしているので。その話もまた追々。