リアルタイムで好きだと言える文化

ツイートを捕まえ損ねたけど、先日急逝された大杉漣さん関連のツイートで、好きだという気持ちを伝えられる時にちゃんと伝えよう、というのがあって心から共感しました。いつもSNSでの追悼コメントや投稿を見る度に微妙な気持ちになります。その人のことを好きだという気持ちを発表するタイミングが、死んだ直後にしかないなんて残念すぎる。

今自分のFacebookで「リアルタイムで好きだと言える文化」というタグをつけて、知り合いの音楽家が誕生日を迎えるタイミングで、お祝いのコメント替わりにその人についての投稿を書くようにしています。没後○周年じゃなくて生誕○周年を皆で祝える文化になるといいな。

エア映画「空に架ける」エンドロール

全力で遊んでます。

もともとの始まりはこのポスターでした。

フォトグラファーの赤秀利成さんが美術展に応募するために作成されたコンサートポスターです。ポスターのモデルになっている播摩夏奈さんは実在のソプラノ歌手なのですが、七夕に開催される「ソラの伝言」というコンサートは架空のものです。

このポスターを見たとき、なぜか「この架空のコンサートで歌っていそうな架空の曲を作りたい!」という気持ちが芽生えてしまい、ジャズピアニストの瀬川真悟さんに「曲を作ってください!」ってお願いしたら、すぐにめちゃくちゃ素敵な曲のデモが送られてきました。その曲に僕が初めて作詞に挑戦して歌詞を乗せた曲が「見えない糸 ~Invisible Message」です。

ここまできたら播摩さん本人に歌ってもらおうということで、先日スタジオでレコーディングしてきました。ピアノは、播摩さんと最近よく共演されている今村理沙さんが弾いてくれました。架空のポスターから生まれた架空の曲を音源として残すことができました。歌詞と曲が完成するまでに色々と試行錯誤して手直ししたので充実感!

でも音源の使い道まで考えてませんでした。。。とりあえずYoutubeに公開することにします。でも映像がないし音声だけだと味気ないので、架空の映画のエンドロールを作って、そのエンディングテーマとして流すことにしてみました。

スタッフもほぼ架空の人名です。エンドロールしか作ってないので本編はありません。ストーリーも全く考えていません。誰か作ってください(笑)

播摩さんも今村さんも僕の完全なお遊びに付き合ってくれたので、あまり強気なディレクションができなかったのがちょっとだけ心残りですが、またまたいい経験をさせてもらいました。

クロマトーン無料キャンペーン

あるピアニストさんの投稿で知ったニュース。全ての音を半音で均一に並べることで黒鍵・白鍵の概念をなくし、コードや移調が簡単にマスターできる画期的なキーボード「クロマトーン」が30周年を記念して、なんと!本体無料キャンペーンをやってます!(送料のみ負担)

前からずっと気になってた楽器だったので、使う予定はないけどオーダーしてしまいました(笑)

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過去記事増殖してます(言い訳のようなもの)

ここ数年、なかなかSNSの使い方が安定しません。メインで使っているのはFacebookです。ミュージシャンの情報が一番集まる場所だからです。数年前に一度Facebookを辞めたとき、コンサートの告知情報がほとんど入ってこなくなりすごく困ったことがありました。Twitterはあまり積極的に使ってないのでわからないですが、僕にとっては今でもFacebookが一番情報が集まる場所という認識です。

僕自身はここ1~2年ぐらいで少しずつFacebookから離れたいと思って、Instagramと連動させたりブログの記事をリンクさせたり、できるだけ元記事をFacebook以外の場所に置くようにしていました。それでもなかなか上手く運用できなくて、Facebookが一番繋がってる人数が多いということもあって結局Facebookにガンガン投稿したりしてたので、こっちがほとんど更新できないままでした。

SNS全般に言えるんですが、どんどん記事が流れていくのと過去記事の検索ができないのがちょっと不満なんです。その時の一時的な賑わいとか楽しみとして使う分にはいいんですが、過去の記事はちゃんと振り返ることができる場所に置いておきたい。ここはそのために作った場所でした。

ということで、12月に開催した「カルテ2」の宣伝記事がいっぱい溜まってるんですが、それをFacebookに投稿した当時の日付でここに移動させます。過去の投稿が一気に増えますが保存用という趣旨ということでご容赦ください。

過去の記事といえば、何回か場所を変えながら掲載していたグラミー賞のクラシック部門の受賞者リスト、それも今年のグラミー賞発表までにここに移しておきます。

Re: 人生は運

補足の補足。僕は「人生は運」と身も蓋もない言い方をしてしまってますが、就職関係では有名な『その幸運は偶然ではないんです!』という本があって、それは「キャリアの8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される」という考えから生まれた、「計画された偶発性」という理論に基づいています。具体的な実例がたくさん乗っていて、ひとつひとつの事例について、ある偶然が起こったときにその人はどういう行動を取ってどうなったのか、なぜ上手くいったのか、逆に失敗だったとすればどうすればよかったのか、細かく分析されています。興味がある人は調べてみてください。

でも個人的には、これも有名ですが、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの「点と点をつなげる」という話の方がしっくりきます。「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない」というやつです。偶然はある程度準備してコントロールできると信じるのか、コントロールはできないけどいつか必ず繋がると信じるのか、自分が信じられるものは何なのかという違いだけで、本質的には同じことなのかもしれないですが。

ジョブズのスピーチは、検索すれば字幕つき動画や日本語訳のテキストがいっぱい出てくると思います。こちらもまだ見たことがない人はぜひ見てみてください。