日本人の気質と音楽性

先日、あるピアニストさんと「日本歌曲ってなんでほんのり暗い感じの曲が多いんでしょうねぇ」という話になりました。いや、もちろん明るい曲もたくさんあるんでしょうけど、日本歌曲を並べたコンサートをするって考えたとき、何となく重たくなっちゃう気がするんですよね。本当は日本人ってずっと笑ってるし、どんな大事件でもパロディの対象にしちゃうし(食べ物以外)、楽しいことは何でもやってみたがる結構明るい民族だと思うんですけどねぇ。そんな現代のリアルな日本人気質を反映した歌曲がもっと主流になっててもいいような気がするんだけど。

そんなことを考えていたら、これを思い出しました。「最も日本的な作曲家、最も日本から遠い作曲家は?」っていう質問掲示板でのやり取り。以下抜粋。

Q. 私個人的には、モーツアルトは日本に1番遠くて、ドビュッシーが1番近いと思うのですが。最も西欧的、もっとも異国(特にオリエンタル)という極端です。この点に関して、ご意見を伺いたく思います。

A. カラオケミュージックで育った日本人には、『口ずさめるくらいの極めて単純なメロディーと拍子』これらが必須なのです。その条件を最も満たす西洋音楽が『モーツァルト』であり、ロックならクイーン、あるいはオフスプリングやグリーンデイの様なパンクポップなのでしょう。
それに比べ、ドビュッシーの音楽的美意識(特に中期以降の成熟期)は、日本の近代音楽のそれとは程遠いですね。もしドビュッシーの中に優れた「東洋的美意識」があるのだとしても、それは歌謡曲やj-popに慣れた今の日本大衆の耳には少々敷居が高く、それを見抜き評価出来る日本人はそう多くはないのも事実だと思います。

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